企業粉飾、大阪で急増 2年で10社 借金隠し資金調達
景気後退で会社倒産が続出する中、経営に窮した中小企業で、粉飾決算が相次いで表面化していることが9日、分かった。特に借入金を簿外処理して少なく見せかけ、事情を知らない銀行から運転資金を調達する手口が横行しており、大阪府内では過去2年間で不正は10社にのぼった。単純な手口だが、銀行側は顧客の守秘義務がネックとなって互いに情報交換できず、倒産前後まで粉飾を見破れないケースがほとんど。有効な対策を立てられずに頭を抱えているのが実情だ。
帝国データバンク大阪支社(大阪市西区)によると、最近目立つのは「銀行取引明細書」の改竄(かいざん)。取引行と借入金を実際より少なく偽った明細書を銀行ごとに使い分け、「資金繰りの厳しさを隠した上で、新規・追加融資を受けている」という。
こうした粉飾は平成19年ごろから徐々に増え、今年はすでに4社で不正が明らかになっている。粉飾企業10社はいずれも経営破綻(はたん)しており、負債は合計で370億円超。うち金融機関からの借入金は大半が焦げ付いたとみられる。
特に悪質とされたのが、20年9月に事業停止した大阪市中央区の雑貨卸「ストリーム」(破産手続き中)。同社の管財人らによると、実際の取引行は24行にも及んでいたが、各金融機関に提出した明細書では「7行程度」と説明し、貸借対照表の数字を改竄。「借入金10億円弱」という記載も、ふたを開ければ35億円以上に達していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090510-00000544-san-soci
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