■廃棄物のコスト算出、製造の無駄削減
地球環境にやさしい経営と競争力アップの“二兎(にと)を追う”製造業の会計手法が、注目を集めている。「マテリアルフローコスト会計(MFCA)」と呼ばれるもので、全国初の研究会が大阪で始まり、今年で2年目を迎えた。省資源による環境保全と生産性向上を目指し、企業の間で導入が広まっている。(経済部 南昇平)
MFCAは、製品の製造過程で廃棄物に投入したコスト(材料費、加工費など)を算出する。廃棄物を「負の製品」とみなし、発生する無駄を目に見えるようにするわけだ。これにより、企業は省資源化と生産性向上の対策を立案しやすくなるという。
たとえば、1枚100円の金属板をプレス加工するのに1枚当たり100円の加工費がかかったとする。これまでは、くずが発生してもコストとして認識することはなかった。
しかし、MFCAの考え方では、このくずに製品と同様の製造原価を割りあてる。イラストをみると、くずという「負の製品」を作るために40円のコストが投入されていることがわかる。こうして「負の製品」を把握できれば、製造過程のあらゆるコストを予測できるようになるわけだ。
経済産業省が旗振り役となって新しい環境管理会計の研究が始まったのが平成11年。4種類の手法が検討され、最もスムーズに企業に浸透したのがMFCAだった。今年3月、国際標準化機構(ISO)で3年後を目指した国際規格化が決まり、日本がリーダーシップをとっている。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080930-00000108-san-soci
