ウィリアム・D. バイグレイブ /ジェフリー・A. ティモンズ
東洋経済新報社 刊
発売日 1995-04
ベンチャーキャピタルの基本テキスト 2005-10-19
昨今、ベンチャーキャピタルを題材とする書籍が多数刊行されているが、本書はそのような流行が生じる前に、日本のベンチャーキャピタル業
界の雄である日本合同ファイナンス(現ジャフコ)が訳した書籍であり、また、ベンチャーキャピタルのビジネスモデルや業界構造が網羅的に
理解できる内容であることから、ベンチャーキャピタルの基本を学びたいと考える方にお薦めしたい。
本書の特徴は、以下の3点に整理されると思う。
(1)内容がわかりやすい
本書は、米国で広く利用されている「ベンチャーキャピタリスト向けの基本テキスト」を翻訳したものだが、非常に読みやすい文章であり、訳
書であることを感じさせない。ベンチャーキャピタル関連の訳書に多い「カタカナ用語の乱用」はなく、また、原文を引用する場合にも、必ず
その意味や背景を注釈している。ベンチャーキャピタルのビジネスに何ら知識を有さない方であっても、十分読み解ける内容である。
(2)ベンチャーキャピタルのビジネスモデルがわかる
本書は1995年に刊行されているが、ベンチャーキャピタルのビジネスモデルは基本的に変わっていない。LPから資金を得て、GPが資金運用し、
投資先のベンチャー企業の成長を促進するという基本的なシステムと、そこから生まれる収益の位置付けをわかりやすく解説しており、ベンチ
ャーキャピタルという企業(団体)の本質を理解できる。また、本書では日米のベンチャーキャピタルの違いについても解説している。但し、
個々の具体的な投資手法、ファンドの形態、法規制、会計規則などは、年々変化しているため、近年刊行された解説書を参照すべきだろう。
(3)ベンチャーキャピタルの業界がわかる
米国(及び日本)でベンチャーキャピタルが生まれてから、現在に至るまでの業界動向(歴史的経緯)を解説するとともに、投資の戦略や方針
によるベンチャーキャピタルの違いを比較分析している。前述のように、最近開発された新しい投資戦略を知ることはできないが、ベンチャー
キャピタルの業界構造や、各ベンチャーキャピタルの差異は、投資を受ける側の起業家にとっても有益な情報であろう。
まだお読みでないようでしたら是非にもお薦めします。
体系立てて書かれる文章は親しみやすく、頭で考えなくても自然に理解できる自分を感じることが出来ます。
意外と思うかもしれませんが、こういう本って少ないんですよ。
読後は是非ベンチャーキャピタルの実態と戦略 の世界の余韻に浸ってください。
私など「○○が××して」など・・・妄想しきりでした。
私だけでなく多くの読者もベンチャーキャピタルの実態と戦略 の世界観には魅力を隠せないようですね。
ハッキリとお薦めです。ご一読あそばせ!
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